ウルグアイ出身でアルゼンチンはロサリオを拠点に活動するSSWでプロデューサーのフアン・バレトの2ndアルバムとなる2024年3月24日リリースの「Nauta」をご紹介。
今回の制作に関して本人曰く、
la construcción de canciones en estado puro, despojado de ornamentos para lograr que la sencillez haga audible lo esencial de cada canción
シンプルさによって各曲の本質が確実に聞こえるよう、装飾を取り除いた、最も純粋な形で曲を構築すること
と語っているように、フアン・バレトの歌とギターにブエノスアイレスで活動するサンティアゴ・アロヨのパーカッションというシンプルな構成でゆったり聴かせてくれる。
そして、
Este disco está relacionado con la predisposición de viajar, con la posibilidad de pensar y contar la vida como un viaje y, viceversa, hablar de viajes a partir de la narración de la propia vida.
このアルバムは、人生を旅として考えたり語ったり、逆に自分の人生の物語を通して旅について語る可能性と関係している。
と付け加えられていて、これまでの時間の経過と共に自分の中にある感情や考えの推移を旅と結びつけながら素直に音で表現した作品に仕上がっている。
お気に入りはM6「Laberino」。ロサリオ出身のSSWであるフリアン・ヴェネガスがギターとコーラスで参加していて、ジャジーで歌モノフォルクローレな雰囲気がとても良い。
全体を通して心地良い優しいサウンドに溢れていてずっと聴いていたくなる良作であります。ぜひ聴いてみて下さいな。