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往年のクラシックソウルを彷彿させる良盤「Ella Thompson - Ripple On The Wing」

Ella Thompson - Ripple On The Wing

オーストラリアはメルボルンを拠点に活動するシンガー、エラ・トンプソンの2024年11月15日リリースのアルバム「Ripple On The Wing」をご紹介。

今作をひと言で表すなら、1960年代のソウルを彷彿とさせる懐かしくて美しいサウンドが詰まったアルバム。

元々、エレクトリック系なデュオであるGLや、3人組なバンドDORSAL FINSのヴォーカリストで活動していて、そちらではもっとポップなエレクトロって感じなのだけれど、エラ・トンプソンの個人名義では「昔の名曲?」と勘違いするような懐かしさ溢れるクラシカルでソウルフルなカッコいいサウンドを聴かせてくれる。

とはいえ、モロに1960年代なソウルという訳でもなく、サウンドアレンジは現代のそれで古臭さは全く無いのもまた良い。

往年の名曲のカヴァーがある訳でも無く、全曲オリジナルナンバーになってて、そういう部分も凄いというかソウルに徹している作品なんだというのがまた好感が持てる。

お気に入りはM4「There's A Fire, Yet To Burn」かな。ピアノとコーラスから始まるイントロがイイ感じのミドルテンポなナンバーで、中盤から後半に盛り上がりのある典型的なクラシックソウルな構成がグッと来る。

ぜひ、懐かしい音としても、新しい音としても興味本位で良いでの聴いてみて欲しい。

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