発表時に紹介していた三菱鉛筆のすいすい書ける新しい水性ボールペンである「uniball ZENTO」の最上位なマグネットキャップ式を採用した「Signature model(シグニチャーモデル)」のシルバーを購入したのでどんな感じなのかご紹介。
2025年2月3日発売でこれを書いている時点ではまだ発売日前ではあるが、1月の最終週にはリアルな文具店の店頭に並び始めていた。
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三菱鉛筆の新しい“すいすい書ける”水性ボールペン「uniball ZENTO」
三菱鉛筆から、革新的な筆記体験を提供する新商品「uniball ZENTO(ユニボール ゼント)」を、2025年2月3日より発売するということでご紹介。 新しい「uniball ZENTO」は、シンプ ...
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パッケージ
「uniball ZENTO」シリーズ4種類の中で唯一、箱なパッケージに入っているのがシグニチャーモデル。
中身が直に触れられるタイプのパッケージとしてはこれまでの三菱鉛筆の箱系なスタイルで一番上品というかライトでカジュアルながら高級感もある。
購入時にはじめて分かったこととして、シグニチャーモデルはシルバーが0.38mm、メタリックブラックが0.5mmと軸色によってボール径が違っていて、リリース時の情報を見てただけだと0.5mmなシルバーも存在するとばかり思っていたら、違っていた。
キャップを開けると
キャップを開いてそのままの状態だと、全体的に薄いグレーのちょいと貧相っぽくもある外観になってしまう。
マグネットキャップを採用していて、キャップを開いたら後端側に回してセットすることを前提に作られたデザインになっているのでしょうがなくはあるが、実際にキャップ無しで書くことも当然可能で、キャップ無しの状態だと重心がペン先側に寄るので低重心なペンとして使い心地的には悪くなかったりする。
ひとつだけ残念に思う部分があって、グリップがラバーではないというところ。
発表時の画像だけ見てるとラバーグリップになってるもんだって思っていたから、そこはちょいと残念。
ただ、実際に握ってみると、マットで滑りにくい樹脂製なので、全然快適に使える。
キャップを後端側にセット
この状態が筆記時のベストな形状。
ストレート軸っぽい形状となり重心も中央部分に来るので、高級筆記具系の程よい重量感とバランスの良いペンになる。
軸の後ろ側が細くて貧相にも思えるデザインになっていたのはこのキャップを後端側にセットした時のストレートデザインを実現させるためのものというのが、実際に自分で試してみるとよく分かる。
マグネットキャップは最高
キャップの開閉時、後端側へのセット時にも「カチッ」と音が鳴って吸い付くようにはまるマグネットキャップ。
この音というか程よい磁力でフワッとそしてスッと装着される感覚がとても心地良く、この部分だけでもクセになる。
マグネットキャップの開閉を楽しむためだけに購入しても全然オッケーって言えるくらいにお気に入り。
クルトガダイブと一緒に
同じマグネットキャップなクルトガダイブと並べて撮ってみた。
細かいディテール等は全然違っているが、後端側にマグネットキャップをセットすることを考えて軸の後ろ側が細くなっているのは同じ。
後端側にセットした状態ではuniball ZENTOがストレート軸っぽくなるのに対して、クルトガダイブはストレート軸っぽくならない。
シャープペンシルなクルトガダイブはメカメカしさが際立っていて、水性ボールペンなuniball ZENTOは柔らかい雰囲気。
どちらも嫌いではない。
替芯も一緒に購入
当初、ボール径0.5mmを購入しようと思っていたら、シルバーは0.38mmのみってことで、別売の0.5mmな替芯3色を一緒に購入。
替芯(リフィル)の形状としてはゲルインクボールペンのユニボールワンと全く一緒なので、この替芯をユニボールワンに入れても使えるし、逆にユニボールワンの替芯をZENTOシリーズに入れて使うということも可能。
書いてみると
書けばインク色的にはハッキリとしていて、水性ボールペンよりもゲルインクボールペンに近い。
黒さもユニボールワン程ではないが、水性ボールペンってことを考えるとかなり濃い。
青は三菱鉛筆らしい鮮やかで明るい系、赤も明るめでなかなか良い。
で、肝心の書き味。
スルッとフワーっと何とも言えない繊細な浮遊感もある抜群の気持ち良さ。
所有する様々な水性ボールペンやゲルインクボールペンと書き比べてもみたけれど、この書き味は初めて。
新開発のインクがとても良くできているようで、水性とゲルの中間のような、絶妙なインクフローがスルフワな筆記を体感させてくれる。
ホント、紙の上をペン先が浮かんで滑る感覚で筆を運んでくれる。
より太めな油性ボールペンなんかにあるヌルヌル感とも違う、軽いタッチでキャップじゃないけどマグネットの反発で浮遊しながらスラスラ書けていく感じ。
リニアモーターカーがスーッと走行してるような、エアホッケーのパックが盤の上を滑るようなそんな感覚に似ている。
だからといって滑りすぎることは全く無くて、思い通りにピタッとペン先を止めたり走らせたりすることも当然可能。
フワッとしていながら筆記時の操作感がとにかく抜群で書いてて心地良いので色々と書きたくなってしまう、そんなペン。
シグニチャーモデルのマグネットキャップとインクの抜群な気持ち良さも相まって、2025年ベストなペンとして早いが決まりと言い切ってしまいましょう。
実際に、ここ数日は完全にメインなペンとして書いているし、今後もそうなりそう。
現在オンラインでシグニチャーモデルを販売しているところがほぼ無いので、発売日以降見つかったらまたこちらに掲載します。
替芯
リンク先でボール径とインク色が選択出来ます。