今や新世代のギターヒーローとして注目を集めるトム・ミッシュが若干19歳の2014年に自主盤としてリリースした1stアルバムである「Beat Tape 1」が2020年3月27日に日本オンリーで未発表曲を含めて音源化されるに伴って配信開始もされてYouTubeでもフルで聴けるようになってるってことでご紹介。
ギターはもちろん全ての楽器やプログラミングにビートメークまで1人でやってる最近で言うところのLo-fi Hip-Hop的なビートメーカーとしての側面が強いというか3分前後のビートのループに上モノのギターや鍵盤系が心地良く響いてる作品で構成されているのだけれど、違うのはネタ的な作品からのサンプリングではなくてそういう演奏も全て1人でやってるって部分。
なので、サウンドアプローチはLo-fi Hip-Hop的でありつつも汚し的なノイズだとかネタからのサンプリング特有な雰囲気は無いけれど、キレイでありつつ重いビートが響いてて演奏も上手くてすげー!ってなる。
2018年のスタジオ作品としてのデビューアルバム「GEOGRAPHY」は楽曲としてより作り込まれていて凄い作品ではあるのだけれど、個人的にはビートメークな短い楽曲が実験的に詰め込まれてるこの「Beat Tape 1」や続く「Beat Tape 2」の方が好きだったりする。
淡々と短いスパンでループされた心地良い音を色々と聴いていくのはやっぱり楽しいって思わせてくれる作品。