音楽家、竹村延和の2014年以来11年ぶりのフルアルバムとなる、2025年9月26日リリースの「knot of meanings (意味のたま)」をご紹介。
久々となる今作は、2016年から2024年にかけて制作された楽曲をまとめたもの。後半には2019年の短編アニメーション「深海の虹」の楽曲が3曲、日本盤にはラストに限定で「東の十字路」が収録されている。
アルバム通して聴いてみて、これまでの作品の延長線上な音という印象でありつつ、よりアヴァンギャルドな雰囲気が増しているなー、と。
楽器の演奏だけでなくプログラミングによって生み出される音を組み合わせることにより、規則的だったり不規則だったりとランダムな音が複雑に絡み合うことで何とも言えない竹村延和な音が広がっている。
個人的には1996年の「Child’s View」を今もよく聴いているので、きっちり起承転結のある楽曲らしい音も期待したいところはあるものの、翌年1997年の「こどもと魔法」以来、今作のようなテイストが30年近く続いているので、これが鳴らしたい音なんだというのも分かるし面白くもある。
せめて、「Child’s View」を日本でもサブスク解禁して欲しい。
日本盤CD
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