アルゼンチンはロサリオ出身のピアニストで作曲家、Pablo Juárez(パブロ・フアレス)の2025年10月17日リリースの「Sólo canciones」をご紹介。
今作は24曲連続して録音された中から8曲をセレクトしたソロ・ピアノ作品。
自身の楽曲(2曲)とカヴァー(6曲)という構成で、自由な彼なりの美しいソロ・ピアノの世界観が堪能出来る。
カヴァー曲がまた面白く、
- M1. Black Hole Sun (Soundgarden)
- M2. Tabu (gustavo cerati)
- M3. Imagine (John Lennon)
- M4. Oh que Será (Chico Buarque)
- M7. Nardis (Miles Davis)
- M8. Bemsha Swing (Thelonious Monk)
と、ヴァラエティーに富んでいる。
ソロ・ピアノなので、どの曲も静かで細やかな表現になっているものの、一番面白いと感じたのは、M1のサウンドガーデンの人気ナンバーである「Black Hole Sun」。
最初、何の情報も入れずアルバム通して聴いた時は全然分からなかったんだが、サウンドガーデンの「Black Hole Sun」のカヴァーなんだと理解してから聴くと、「確かに!」と思えつつ、雰囲気違ってどちらも良いなーっと感じるようになった。
ジョン・レノンの「Imagine」なんかは、たくさんカヴァーされているし、良い意味でありふれているけれど、パブロの表現はまたひと味違っている。
ともかく、ソロ・ピアノ作品として、聴きやすく素晴らしいので、カヴァー、オリジナル関係なくアルバムとして聴いても楽しめる作品。