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[books]高橋幸宏著「心に訊く音楽、心に効く音楽 私的名曲ガイドブック」

2012/08/16

高橋幸宏の最新著作が新書で発売されてる、ってことで読んだ。

自分の生活に音楽がある、それだけで充分素敵なこと。でももう一歩踏み込んで、思いもかけない刺激や感動に出会えたら、なお嬉しい。本書は素晴らしいポップ・ミュージックの宇宙へあなたを誘う名曲ガイド。音楽もファッションも衝撃的だったビートルズ、映画音楽の天才バカラック、声を聴いているだけで悲しくなるニール・ヤング……。さらにYMO「ライディーン」製作エピソードなど自らの音楽活動についても語る。
自らの心に訊(たず)ねる、自らの心が変わる。世界を魅了した音楽家の、幸福な名曲との出会い。
●ジョージ・ハリスンが理想の音楽家像
●絶妙なセンスの歌詞 はっぴいえんど
●「ライディーン」はいかにして生まれたか
●イギリスの音、アメリカの音
●映画音楽、ボサノヴァ、テクノ
●淋しさや恐怖が快楽をもたらす
etc

読む前はタイトルにもガイドって付いてるし、新書だしで、そういうレクチャー的な本かと思って読んでみると、上記の説明の様に高橋幸宏というミュージシャンの生い立ちを含めた音楽との出会い的な書籍だった。

小学生の頃、ピアノ習ってたり、高校生の頃はバンドでギターやってたりしたものの、最初に自分で買った楽器というかモノはドラムのスティック。ドラムが物凄くカッコイイ!って感じたのは小学生の頃に見たYMOでクールにドラムを叩いてる高橋幸宏というドラマー。という、自分にとってはとっても楽しい一冊だった。

ポップな音が好きなんだなーって思うのと同時に一番意外というかおっ!って思ったのは若い頃Moby Grapeが大好きだったって部分。全然違うルートで知って大好きだったので嬉しい情報。

こういう音楽を紹介してる書籍というのは読んで、その文章から聴いてみたい!ってなるのが楽しい部分でもあるけれど、好きなミュージシャンの書籍に出て来る音楽は大抵知ってたりする自分の様な場合には知ってるからこそ、ああこの曲、いいよねー!って感じで紹介されてる音を頭の中で流しながら文章が読めるって楽しさもある。

文章的にはとても優しい、分かりやすい文章で、高橋幸宏ファンにもそうでない人もサクッと楽しめる一冊。

最後にさっき書いた、文中にも出て来るMoby GrapeのOmahaを。ロックです。

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