アルゼンチン、ブエノスアイレス出身のシンガーソングライターでピアニストのダリオ・ハルフィンによる初の全曲インストゥルメンタルなアルバムである「Piano Piano」が2020年6月26日リリースということでご紹介。
アルバム・タイトルが「Piano Piano」となっている通り、1曲を除き全編にわたって基本的にはソロピアノなインストゥルメンタル楽曲な作りになっているのだけれど、ほぼダリオ・ハルフィン自身によるプログラミングなストリングスやシンセだったりリズムやベースのSEがバックで静かに奏でられていて響きの部分で幻想的なムードを醸し出すのに効果を発揮している。
M9の「Hubo」が唯一のトリオ演奏でRamiro FloresのソプラノサックスにCarto Brandánのドラムとハルフィンのピアノという構成でJazzっぽい素敵な楽曲。
好きなのはM2の「Digo」。ピアノのバイエルに出てきそうな素朴な音階のメロディに後半プログラミングなストリングスが静かでありつつ壮大なスケール感をもたらしているのがたまらなくツボ。
全10曲で25分とすぐに聴けてしまうのでゆったりしたい時だったり気分転換にもサクッと聴けて心地良くなれる。