イギリス出身で、現在はドイツはベルリンを拠点に活動する作曲家でチェロ奏者な音楽家、Lucy Railton(ルーシー・レイルトン)の2025年4月18日リリースのアルバム「Blue Veil」をご紹介。
パリのサン・テスプリ教会で録音されたチェロの独奏な作品で、40分間チェロの音が響く。
メロディがあるわけではなく、とにかくチェロがビープ音のように鳴り続けていて、ずっと聴いていると、クセになるか頭がおかしくなるかのどちらかの、とてもヘンな作品とも言える。
これが、良い悪いではなくて、ヘッドフォンやイヤフォンで聴いていると、耳鳴りを打ち消してくれる効果があって、それが何とも素晴らしい、と。
普通の人では耐えられないかも知れないが、耳鳴り持ちからすると、落ち着く作品だったりする。
これまでの彼女の作品も現代音楽的で、実験的な音が多かったりするけれど、今作はそれに輪をかけて独特である。