吉田豪著「サブカル・スーパースター鬱伝」を読んだ。
内容をAmazonの商品紹介から↓
「サブカル男は40歳を超えると鬱になる、って本当!?」プロインタビュアー吉田豪が、そんなテーマに沿って、リリー・フランキーをはじめ、大槻ケンヂ、みうらじゅん、松尾スズキなどのメンバー(ほか、川勝正幸、杉作J太郎、菊地成孔、ECD、枡野浩一、唐沢俊一)に全力インタビュー! クイック・ジャパン誌上で『不惑のサブカルロード』 と題 して連載されたものに、精神科医にしてサブカル者である香山リカへの新規インタビューや、吉田豪自身の補稿もくわえての書籍化。イラストは、『プロレススーパースター列伝』『男の星座』の原田久仁信。
サブカルでは無いけどジャスフォーなので、この40前後にどういう状況だったの?っていう観点から面白くスムーズに読めた。
Amazonの書評に「対談相手が著者の身近な人間ばかりなので、文章から緊張感が感じられない。」ってあるのだけれど、確かに吉田豪って人は初対面の大物に綿密な下調べを元に凄い話を聞き出すってイメージがある。が、今回の対談は身近だからこそ、長年の状況を傍で見てたからこそ引き出せる部分も多々あったと思うし、メンタル的な話しにくい面を吉田豪だから話そうって雰囲気も伝わって来た。
一番笑ったのは、杉作J太郎の項。死にたいってずっと思ってた時に風呂でガンダムSEEDのものまねしたら上手く出来て「これを誰かに聞かせるまでは死ねない」って。でも、何かが自分の中で変化するのは本当に些細な事だったりするってことの好例として納得も出来るエピソード。
で、「サブカル男は40歳を超えると鬱になる、って本当!?」てのは人それぞれでしょうw。吉田豪も何度も文中で言ってる、「年齢的な体力の衰えと運動不足」ってのが一番納得出来た。まあ、どんな状況でなってしまうかってのはホント分からないし、自分もなるかも知れん、とも思いつつ。オモロイ本でした。