ベルリン在住のミュージシャン、F.S.ブルムの2019年のアルバム「Nice to Have you」をご紹介。
この方、色んな楽器から歌まで1人でこなしトイピアノやおもちゃ系の音も積極的に取り入れるフォークトロニカンなサウンドを得意としているのだけれど、本職というか基本はギター。
アルペジオやカッティングにメロディとギターの音が印象的というか、音作りの基本はギターなんだろうなと連想出来る。ホントは違うかも知れないが(笑)。
サーフミュージックのようでもある
今作はミディアムテンポでメロウな感じのギターとポコポコリズムなサーフミュージック的にも聴こえるユルーい歌モノって聴き方も出来る。
M2の「Slave to My Body」とかM8の「Drifting」なんかは曲調は違うけれど特にサーフっぽいというか海岸を感じる。
コラボ作品もイイ感じ
最近だと2010年~2016年にかけてのニルス・フラームとのコラボ3部作が話題になってたり、2015年のマドレーヌ・ヨンソン・ジルとのデュオ作品もあったり。
今作も雰囲気的にはマドレーヌ・ヨンソン・ジルとの作品によく似てるかな。
よく聴いてた「Up Up and Astray」
F.S.ブルムの作品でよく聴いてたのは2013年の「Up Up and Astray」。これはインスト多めのギターが思いっ切り中心でサム・プレコップのサウンドに共通する部分もあったり、メセニー感もある。
のんびり聴くのがオススメ
F.S.ブルムの音はフォークトロニカ的と言ったように打ち込みとアナログな人力感が程よくブレンドされていて聴く側を全く威圧しない感じがとっても好き。
歌モノでゆったりなら今回紹介の「Nice to Have You」が特にオススメかな。