アルゼンチンはコルドバ出身のシンガーソングライターであるロドリゴ・カラソの前作から約4年半ぶりとなる3rdアルバム「Octógono」が2020年5月15日リリースということでご紹介。
とにかく美しい
基本は歌とギターのシンプルで美しいフォルクローレ作品で最初のM1「Antes del Tiempo」から洗練されたメロディが最高である。
ゲストを招いた楽曲が4つほどあって、まずM3「Mis Ideas」ではメキシコのシンガーソングライターであるデイビット・アギラールとアルゼンチン音響派の鬼才サンティアゴ・バスケスと共に親指ピアノから始まるフォークトロニカっぽい出たしからサンバのリズムへと流れるのが心地良い静かでありながら心躍るナンバーとなっている。
M4「Só Para Ficar」ではフランスのシンガー、レイラ・マーシャルとマルチな演奏家Lior Shoov、スペインのシンガーソングライターであるペドロ・パストールにブラジルの才能溢れる音楽家ト・ブランジレオーネを迎えサンバベースのMPBっぽいブラジリアンポップともいえる楽曲を。
M5「Una Luna」で再びアルゼンチン音響派の鬼才サンティアゴ・バスケスとのタッグでシンプルなフォルクローレにバスケスお得意の様々な楽器が複雑に奏でられているにも関わらずスーッと美しく聴こえるというマジックにかけられた楽曲。
そしてM8「Valparaíso」はロドリゴ・カラソと同じくコルドバのマグノリア・クアルテート・デ・クエルダスという弦楽四重奏な4人組との共演。この曲が今回のアルバムの中で一番お気に入りというか、弦楽四重奏と歌とギターなフォルクローレは抜群に艶やかである。
YouTubeにも本人がフルでアルバム丸ごとアップロードされているのでそちらでも聴いてみて。