スウェーデン出身でデンマークでの活動後、現在はドイツはベルリンを拠点とするジャズベーシストで作曲家のペッター・エルド2021年6月18日リリースのシングル「Goods Yard frat. Richard Spaven」をご紹介。
これまでの彼のリーダー作ではいわゆるジャズな音からプログレっぽいジャズ・ロックな楽曲やダブに影響を受けた重たい音ってイメージだったんであるが、今回のシングル曲ではフルートをはじめとする高音キラキラな楽器にとてもポップでヒップホップ的な打ち込みっぽいビートで楽しい楽曲に仕上がっている。
超絶技巧派ドラマーの人力ビート
最初シャッフルで聴いてたんで、単に「ポップで好きな感じの高音キラキラ系な曲だな」程度で流れてて、気になったのでクレジットを見ると、曲名にある通りにジャズドラマーのリチャード・スペイヴンがドラム叩いているってことに気付いて納得。
以前も紹介したフレデリック・ロビンソンの曲でもテクノな打ち込みの上モノに寸分違わずビートを実際にドラムを叩いてる凄いテクニシャンなドラマーが、今作も打ち込みかと思わせる正確なビートを刻んでいるんである。
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美しいミニマルテクノと人力ビートの融合「Frederic Robinson - Muscle Memory (ft. Richard Spaven)」
ドイツ出身で現在はオーストラリアはシドニーを拠点に活動するフレデリック・ロビンソンによるジャズドラマーのリチャード・スペイヴンをフィーチャーした2021年2月17日リリースの「Muscle Memor ...
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曲の後半では色んな音がとても複雑に混じり合っていてごちゃついているようでグルーヴ感豊かでこのあたりはペッター・エルドの本領発揮なハイライト。なんでもありっぽいがきっちり計算された音の重ね方でこういうのも悪くない。