タイのエキゾチックサイケ・ファンクバンドなFORD TRIOの3rdアルバムとなる2025年7月8日リリースの「YANT」をご紹介。
以前から、名前は知っていたけれど、ちゃんと聴くのは今作が初めて。
アルバム全7曲をひと通り聴いてみて、色んな音が耳に飛び込んでくる感じが新鮮であり、懐かしくもあり、面白い。
呼び名の通りにサイケでファンクではあるけれど、タイの伝統音楽も独自解釈で取り入れているってことで、そこが面白さに繋がっているのだけれど、これが演歌のような昭和歌謡みたいなテイストも醸し出していて、この捉え方になるのは日本人ならではなのかも知れない。
聴きやすさと耳馴染みの良さはダントツで日本のバンドであるTAMTAMと一緒にやっているM3「MUJINA」。
プログレっぽさがイイ感じなM1「P?LLOW」だったり、2000年代の日本のバンドのようなサウンドのM5「REEBOK」に、さっき書いた演歌のような昭和歌謡のようなテイストに聴こえるM2「MHON LAO」とM7「MANGDA」等、どうしても日本っぽさが印象に残る。
一番好きなのは、今作で一番しっとりめで横揺れなサイケグルーヴのM6「KON LA KON」かな。
アルバム通して楽しく聴ける良盤。