UKで活動する総勢9名からなるジャズグループ、The Lewis Expressの2019年7月リリースの2ndアルバム「Clap Your Hands」をご紹介。
まずはタイトル曲
アルバム冒頭曲でありタイトルでもあるM1「Clap Your Hands」。その名の通り手拍子から始まり、ミディアムテンポでありつつ思わずその手拍子と一緒にリズムを刻みたくなる軽快なラテンジャズナンバー。
ピアノやドラムのシンバルの音に打ち込みではなく人が弾いたり叩いてるという正確ではあるけれども時折聴かれるズレというかちょっとした音の強弱とムダっぽいノイズにも似た微妙な音色がグルーヴ感を高めてくれてて聴き入ってしまう。
ファンキーなラスト曲
アルバムのラストを飾るM8の「Out from the Rock」はリズムの人力感溢れるノリノリなループとファンキーなピアノがとってもクセになるアップテンポな良曲。音数はとっても少ないがうねりを感じることが出来て思わずカラダが横揺れしてしまう。
ジャケが渋い
シンプルな黒ベースに大きなアルバムタイトルのロゴ、タイトルに因んだ手拍子を図解した手のイラストがカッコ良く、なおかつ古いアナログ盤を連想させるレコード棚で他のアナログ盤と擦れてたような経年変化を思わせる汚しが新譜とは思えない名盤感を漂わせている。
中古レコード屋で漁ってた頃の記憶だったり新譜時から本当にこんな状態のジャマイカ盤のスカやレゲエのアナログを思い出す。
今作、ほぼピアノトリオな音でシンプルであるけれど、ラテンジャズファンクといった感じでアルバム通して踊れる作品であります。