ニューヨークを拠点にウィントン・マルサリスをはじめ多数のジャズミュージシャンやビッグバンドとの共演、デヴィッド・ボウイとのコラボなどで注目を集めるトロンボーン奏者でコンポーザーのライアン・ケバリーの自身のバンドであるカタルシスとの名義による2019年のアルバム「The Hope I Hold」をご紹介。
浮遊感の正体
チリ出身のシンガーでありギタリストのカミーラ・メザが参加していて彼女の歌声と南米的なスキャット、とても繊細なギターが心地良いフワフワ感を生んでいる。
トロンボーンも管楽器の中では柔らかい音色をしているのでそれもある。ライアン・ケバリーはこのアルバムの中でトロンボーンの他にフェンダー・ローズやウーリッツァーなんかのエレピとシンセなどキーボードもプレイしていてこれも浮遊感を生む大きなポイントとなっている。
演奏の様子も素敵なのでレコーディング風景なMVも観て欲しい。
カミーラ・メザのアルバム「Ambar」も良い
歌声とギターがイイ感じな彼女の2019年のソロアルバム「Ambar」。ライアン・ケバリーとの作品とはまたひと味違って良い作品。
オリジナルの楽曲にカヴァーもあり、エリオット・スミスのM2、デヴィッド・ボウイ&パット・メセニーのコラボ曲なM4、アントニオ・カルロス・ジョビンのM5、ミルトン・ナシメントの名曲であるM8、カエターノ・ヴェローゾのM12と名曲揃い。