心地良く聴ける生演奏＆打ち込みな歌モノ「SPANOVA - From The Interim Space」

大好きな兄弟ユニットであるSPANOVAの2024年9月4日リリースのアルバム「From The Interim Space」をご紹介。

コロナが蔓延した2020年、このアルバムのレコーディングが始まりました。

分断の時代にさらなる混乱が重なる様子を、遠くにも近くに感じながら、自宅スタジオや山中湖のスタジオで静かに録音は進んで行きました。

それから4年、呆れるほどのマイペースさでアルバムは完成。僕らは時代の行間に暮らす者であり、人知れず音楽を作り続ける小さな存在。現在地は『途中』。これからもそうであり、世界もまた同じ。

インテリムな空間から放たれた11ピースの音楽。

『Fictional World Lullaby』から約20年、久しぶりのfelicityリリース。
温暖化の暑い夏。

ということで4年をかけてゆったりと制作された今回のアルバム。以前シングルとしてリリースされた時に紹介している楽曲を含め、コンパクトなバンドサウンドの生演奏に打ち込みが随所に散りばめられた何とも心地良いゆったり感のある歌モノ多めの全11曲。

通して聴いてみてやはりというかM7「雨が降るまえに」が一番好きかな。このアルバムで初めて聴いた中ではM2「ハイイロ」がイイ。

ゆったりとしたリズムに合わせて淡々と歌ってる感じが2020年代になってより好きになったというか、もう激しいのはあまり聴けなくなってしまっているというのもあって、こういうシンプルで緩やかな横揺れっぽい楽曲が自分のカラダのリズムにも合っているようで聴いていても落ち着いていてイイ感じ。

のんびりとアルバム通してこれからたくさん聴いて行きそう。