ジャズ・ファンクなバンドであるブッチャー・ブラウンのキーボーディストであり、様々な楽器をこなしビートメーカーでもあるヴァージニアはリッチモンドを拠点に活動するデヴォン・ハリスのソロユニット、DJハリソンの2021年12月3日リリースのアルバム「Tales from the Old Dominion」をご紹介。
これまでの彼の作品ではビートメーカーらしいLo-fi Hip-hop的なインストの短いトラックが多かったんであるが、今作はバンドであるブッチャー・ブラウンの延長線上のようなジャジーで歌モノもあったりと、素晴らしくグルーヴ感溢れる素敵なアルバムに仕上っている。
4分近い曲もあるがほとんどは2分以内なショートトラックで構成されていて、そういう面では今に合っててビートメーカー的であり、アルバム通して38分ちょっとで一気に心地良く聴けてしまう。
好きなのは一番ジャズ!って感じのギターがツボなM8「Country Fried」かな。アルバム中盤のジャズ~R&Bなゆったりとした流れがテンポよく移りゆく構成が各曲をもっと聴いていたいとなりつつもストレス無く耳に飛び込んでくるアレンジにヤラれます。
発売元のレーベルであるStones ThrowのYou Tubeチャンネルにフルで音源あがってて、その映像が動くアルバムジャケットになっていて定番的なLo-fi Hip-hopのスタイルではあるが楽しいのでこちらでも聴いてみて下さいな。