アメリカはポートランドのSSW、デイビット・オルレッドの2019年11月19日より配信開始されたアルバム「Alone on Friendship Island」をご紹介。
ジャケの鉛筆画が何ともイイ感じで音の前に気になった。
音的には基本SSWらしいというか歌とギターの静かでシンプルなフォークといった出だしが多いんではあるが、途中からピアノやストリングスがジワジワと挿入されて壮大でクラシカルな音が響き渡る。その何とも言えないミックス感に引き込まれていくのがとても心地良い。
M1の「Impatience」がさきほどのイメージをとても表している楽曲で最初の1分はホントにフォーキー、その後のピアノとストリングスにとっても奥深いリバーブが効いていて幻想的でさえある。
M4の「The Hermit and the Fly」は逆に静かで壮大なクラシカルから始まって後半で歌がスーッと入ってくるのも気持ち良い。
フォークとクラシカルというユニークな作品であるけれど、歌声がとっても素朴なのでやっぱりSSWのフォークソングというイメージが残る。ともかくあまり聴いたことのないタイプの楽曲に溢れていてとても新鮮に聴ける作品。