キューバ出身でニューヨークを拠点に活動するピアニスト、マニュエル・バレラ率いるニュー・キューバン・エクスプレス・ビッグ・バンドによる2022年3月18日リリースの2ndアルバムとなる「Distancia」をご紹介。
以前も1stアルバムの楽曲を紹介しているけれど、前作がラテン度の高い作品だったのに対して、今作はよりビッグバンドジャズらしいゴージャスで洗練された元気の出るサウンドを聴くことが出来る。
パッと聴き、普通のジャズっぽいけれど奥の方でパーカッションが小気味良いリズムを刻んでいるのがラテンっぽいし、うねるベースラインがしっかりと重くてカッコいい。
ホーンの絡みもスリリングだったり重厚感あったりとヴァラエティーに富んでいるので、是非、イヤホンやヘッドホンでビッグバンドの細やかなアンサンブルを堪能して頂きたい。
お気に入りなのは1stでも歌声を聴かせてくれたカミラ・メザの声が美しいM3「From Afar」とM4「Pathways」、そしてポーランド出身の歌手であるボグナ・キチンスカ参加のM7「Distancia」という、声の入ってる楽曲かな。
今作では歌モノは無くて、上記3曲もハミングやスキャットのような楽器としての声と、フルートの高音でフワフワした音とのユニゾン的なアレンジがとても美しい。
全然触れなかったけれど、当然のようにマニュエル・バレラのピアノは繊細で素敵。
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ゆったり歌モノなビッグバンドのラテンジャズ「Manuel Valera New Cuban Express Big Band - Yo Quiero Salir Del Mundo / Yo Pienso Cuando Me Alegro」
キューバ出身のピアニスト、マニュエル・バレラ率いるニュー・キューバン・エクスプレス・ビッグ・バンドによる2020年7月24日配信開始されたシングルである「Yo Quiero Salir Del Mun ...
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