星野源の6枚目のアルバムとなる2025年5月14日リリースの「Gen」より、象徴的な1曲である「Mad Hope (feat. Louis Cole, Sam Gendel,Sam Wilkes)」をご紹介。
この「Mad Hope」という楽曲自体は、2023年に配信されたNetflixの星野源とオードリー若林正恭の対談番組である「LIGHTHOUSE」のオープニングテーマとして35秒のショートヴァージョンが存在していたもののフルヴァージョン。
配信も観てたんだけれど、前提情報はともかく、もうね、ビートがルイス・コールのそれなのよ。フィーチャリングのルイス・コール含めた3人(あと2人はサム・ゲンデルとサム・ウィルクス)が盟友のような関係で大好きだしこれまで色々紹介してたりもする。
ルイス・コール色が強い楽曲になってはいるものの、サム・ゲンデルのアンビエント感溢れるサックスだったり、ショートヴァージョンではクレジットされていないサム・ウィルクスのうねるベースが堪能出来るのも楽しい。
そして星野源。良い意味でミーハーで好奇心旺盛であり、影響を受けたサウンドを素直に取り入れる懐の深さというか、キャリアを積めば積むほどスタイルが確率されていく中で、特に前作の「Pop Virus」以降、幅広く様々なサウンドを聴かせてくれ、かつポップに仕上げるというのは素直に凄い。
「Mad Hope」では、やはり自身の歌詞や歌い方だったり、上モノの重ね方みたいな部分は西海岸なフィーチャリングの3人もあるけれど、星野源らしさが出ている。
アルバム「Gen」としては、他にも韓国やアメリカのラッパーとのコラボだったり、お馴染みのシングルカット曲が収録されていたりと、ファンでもそうでなくても楽しめる作品となっているけれど、個人的にはやはり「Mad Hope」に尽きる。
ルイス・コール色の強さがよく分かるプレイリストも↓に載せておくので聴いてみて。
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