サックス奏者ファラオ・サンダースの未発表であった1975年のパリはGrans AuditoriumってホールとStudio 104ってスタジオで録音されたライヴ音源が2020年3月13日より配信開始されてるよーってことでご紹介。
コルトレーン後継のスピリチュアル・ジャズなサウンドが美しいファラオではあるけれど、改めて40年以上前のライヴ音源をじっくりと聴いてみると、とても丁寧な仕事というか演奏なんだなってことが良くわかる。ライヴの臨場感と一体感はもちろんあるけれど、それよりもキッチリとしたビートキープが聴いていてとても心地良いんである。
代表曲である「The Creator Has a Masterplan」もシンプルアレンジで入ってたりもするが、この中で一番好きなのは「Farrell Tune」。一番地味な曲なのだけれどそれだけに繰り返されるビートとピアノの丁寧さにブロウするファラオのテナー・サックスが凄く楽しくなる。